花粉つらみ
花粉症。
春になると忌々しい粉が僕の鼻に襲撃する。
自分は不幸中の幸いスギ花粉だけなのだが、
これが年がら年中続くような人も中にはいるようだ。不憫で仕方がない。
ちなみに自分は目の症状もない。
体が弱っていたりすると出るが、基本的にないのはありがたい。
五感をつかさどる器官のうち、二つを潰しに来るとはなんと恐ろしいのだろうか。
日本人の花粉症の割合は約50%。
二人に一人が花粉症なのだ。そう考えると、少し心が軽くなる。
自分だけじゃないんだと思うことで心が軽くなるのは、
日本人的感覚なのかもしれない。
話がそれた。
花粉症が日本人に多い理由は、戦後までさかのぼる。
戦争で焼け野原になった土地を復興するために
先人たちは杉を植えたのだ。その杉の多さこそが、日本人に花粉症が多い理由なのだ。
その行為は100%善意であったといえるだろう。
しかしそんな行為が、時を超え70年後の我々を苦しめることになったのだ。
今我々が生きているこの日本があるのは、
きっと杉を植え復興してくれたその歴史の上に成り立っていると思う。
そう思うと、この鼻の犠牲なんて安いもんだと思う。
いや、おもわんわ。
やっぱ花粉うぜぇわ。